今回取材に来たのは…長野県長野市豊野町にある『穂の香』さん
長野県産、栃木県産、北海道産といった国産の粉を使用し、小麦粉やライ麦粉などにもこだわっているパン屋さん。
パンそのもので食べた時美味しいかどうか、こむぎの香りを大切にされています。
老若男女問わず愛されるお味
オーナーさんは、最初ココで始められた時“こんなところのパン屋さんでお客様は来るのかな?”と思われたそうですが…今では、軽トラで長靴をはいたおじいちゃんが買っていかれたり、豊野に住む若い新婚さんが買いに来てくれたり、地元の色々な方が訪れます。
そんな場所柄もあり、塩加減・固さ・大きさ・値段全てお手頃でどんな方でも楽しめるパン。
「お年寄りだから塩分控えめにして」とか「幼稚園でアンパンマンにして」等、地元の方からの依頼になるべく応じられるようにもしています。子供が500円だけ持って一人で買いに来ることもあれば、お年寄りご夫婦がちょっと良いパンを買っていかれたりもする、とっても親しみやすいパン屋さん。
辛さ選べる人気のカレーパン
・プリンやスイーツ:パテシエの奥様が作られていて、一番人気はプリンです
・カレーパン:子供も楽しめて、老若男女食べられる「めちゃ旨カレーパン」と、「激辛カレーパン」の2種類です。
「激辛カレーパン」は、あちこちのパン屋さんで激辛と名付けていても本当に辛かった事がない、というオーナーさんのご経験から本当に辛いのを作りました(笑)。夏場に良く売れる商品です。
・デニッシュ食パン:取材当日も完売。土日は予約しないと買えません。すぐ売り切れちゃいます!
水害の3ヶ月後にリニューアル
今後の夢や展望をお聞きすると…
「自分は色々な災害を経験していて罹災証明を2回取っているんです。なので普通に穏やかにやっていける事が一番良いですよ!欲というか野望はそんなにないですね(笑)」
とオーナーさん、ニコニコしながら答えてくださいました^^
『穂の香』さんはオープンして数年で水害にあい、購入した機材や冷蔵庫等すべて一度ダメになり、1から再スタートしたお店。
被災後のお写真なども見せていただきましたが、今はそんな跡形もなく明るく営業されています。
一度全部失っても、仕込みして・パンを焼いて・お客様対応をしてといった、ひとつひとつの仕事を毎日コツコツ積み上げることの大切さを、お店の復興から学ぶことができますね!
なんと『穂の香』さんは2019年10月13日に被災して、3ヶ月後の2020年1月13日にリニューアルオープン。
オーナーさんは、水害の翌日から大工さんやご友人など頼める人に声をかけ、「悩んだり落ち込んでる場合じゃないのですぐに始めよう」と動き始めました。
当時、スーパーもコンビニもまだ再開してなく周りは真っ暗で…しかしお店を始めたことで明かりが灯り、避難所から沢山の方にパンを買いに来て喜んでもらえた事は、今でも忘れられない経験です。
「人間ってみんな人生で経験する嫌なことと良いことの量って同じなんだって。だからくよくよしないでいた方が得だよね」そんなポジティブな言葉で背中押して励ましてくれた、頼れるオーナーさん。
沢山ご苦労されていますが“そういった経験をばねに人って強くなれるんだ”という感動と勇気を、焼き立てのパンの薫りとともに頂けるお店です。
店舗情報
住所:〒389-1105 長野県長野市豊野町豊野478-33
営業時間:7:30~18:30
定休日:火曜日、第3水曜日
電話番号:026-219-2009
Facebook:https://www.facebook.com/honoka2015/
Instagram:https://www.instagram.com/honoka.1010pannya/?hl=ja