今回取材に来たのは長野県須坂市にある『須坂煎餅堂』さんです。
黄色い外観が目を引く、数少ないお煎餅専門店です!
元々他のお煎餅屋さんで働いておられた奥様。
お煎餅へ絵を描くノウハウが買われて大きな会社から声がかかった時に、“せっかくある技術を大切にして自分たちで始めよう”とご夫婦での営業をスタートして10年目になります。
オーナーさんご夫婦は「周りの後押しや応援があって始めることができました^^」と謙虚におっしゃいます。
このお煎餅に絵を描く技術をしっかりと持つのは“全国にも2指だけ”だそうです!
そんな高い技術を持ちつつも、ご夫婦の相性とお二人の飾らない雰囲気が何とも言えずホッとできるお煎餅屋さんです。
全国でも2本の指に入るお絵描き煎餅
『須坂煎餅堂』さんの一番の売りはお絵描き煎餅。似たような商品を出すお店や観光地等ありますが、実は色味や絵の技術にかなり差があります。
もうひとつのおすすめ、曲がり味噌は味噌の風味と薄く香ばしいお煎餅の味が良く合います。うっすら香る甘い風味もありシンプルですが飽きない味♪
お絵描き煎餅
ゼラチンと砂糖を混ぜて絵を描きます。一般的には卵白と砂糖を使用して描くようですが、『須坂煎餅堂』さんではアレルギー対策としてゼラチンと砂糖の技法なので卵アレルギーの方にも食べていただます。
備蓄米(コメ不足などに備えて取り置かれているお米で中には何年も年数経ったものや中国産等含まれることも)は使わず、国産の新米を使っています。
お煎餅を焼くご主人は「焼いていると匂いで古さも分かりますよ。」「新米を使うと一気に香りが良くなります」とおっしゃいます。
曲がり味噌
「塩屋醸造」といい、人気があるとお味噌が手に入らなくなるほど、地元須坂で有名なお味噌屋さんの味噌を使っています。
醤油をつけないで焼いたおせんべいに、砂糖をあえてありしょっぱさを抑えた味噌を塗ったシンプルなお煎餅。
「お絵描き煎餅」は完璧に頼まれてからのフルオーダーです!
そもそも全国的にお煎餅屋さんって少ないんだそう。
そんな業界の中でも珍しい「お絵描き煎餅」は、数か月間は持つそうで、飾っておいて、最後に写真を撮って、食べるなんていうお客さまも。
スポーツ選手の顔を作ることが多く、数か月後に「また作ってください!」というリピーターのお客様もいらっしゃいます。
“お客様が求めているものをどこまで表現できる”が毎回挑戦で、お煎餅に描く絵、という限界のある中で“似顔絵がいかに似るかどうか”を大切にされています。
奥様は本当に技術者でプロの絵描きさんといった印象。
そのこだわりは「お休みの日も絵を描きに来ています(笑)どうしても似顔絵を書くのは時間がかかるので」とおっしゃるほど。
もちろん絵を描くためのお煎餅を焼くご主人も同じです^^;
ご主人さんは冗談好きの面白い方で、飾らず素朴で何でも話せるお二人。
そんなご夫婦に会いに行くのも一つの楽しみになりますね。
オーナーさんから読者へ一言
煎餅が嫌いでもうちの店は嫌いにならないでください(笑)
カルパスなどお煎餅以外のお菓子もあって高額品はないお店なので、是非一度気楽に立ち寄ってください!
店舗情報
営業時間:9:00〜17:30
定休日:水曜日
電話番号:026-246-5750
HP:http://senbeido.jp/
Twitter:https://twitter.com/shio_mana
Facebook:https://www.facebook.com/suzakasenbeidou/
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